2015年07月12日

太陽光発電のいわゆる「過積載」について最適な過積載率は?(3)

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 当ブログはアメブロ (http://ameblo.jp/fppv/ )と、独自ドメインのブログの両方で公開を行っておりましたが、今般「ねぎソーラー1周年」という一区切りに合わせて、最近はやりの Wordpress なんぞに移行しようかと考えております。

 これに合わせて、結構無造作に公開をしていた過去記事を再編集する予定です。「弊社発電設備の発電実績」「技術関係の話」「法人化・合同会社・税務」「物欲(弊社の資機材導入計画)」「その他お知らせ」などにシンプルにしようかと思っております。当面の間は独自ドメインのブログをご覧ください。

 また、この記事には外部のサイトへのリンクがありますので、やはり独自ドメインのブログ ( http://blog.rokutech.jp/ )からご覧いただくと便利です。

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 ずいぶん久しぶりですが、太陽光発電のいわゆる「過積載」について最適な過積載率は?(1)と、太陽光発電のいわゆる「過積載」について最適な過積載率は?(2)の続きの記事です。TIGO Energy で集めたデータをもとにあんなこととか、こんなことを妄想するコーナーです。(ほんまかいま)

 ・・・ということはさておき、「ねぎソーラー1周年」は1周年、パワコンに記録されている毎日の売電量や TIGO Energy のデータから判断する限りでは、1日の発電量が最大だったのは2015年4月26日かなと思われました。ということで、この日のデータをもとに、過積載率についてねちねちと検討をしてみたいと思います。

 弊社の「ねぎソーラー」は、傾斜角15度(最後列は25度)くらい、方位角は西に18度くらいとなっています。そのため、真南向き・20度など、より発電量が多くなる条件で設置をされている発電設備と比較すると発電量が若干少ない=すなわち「スーパー過積載でもエキストリーム過積載でもやるべき!」という傾向になってしまいますので、適宜割り引いてご利用をお願いいたします。

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【最初】

 まず、TIGO Energy ( https://installations.tigoenergy.com/base/main/summary?sysid=18633 ← 「ねぎソーラー」のデータ)からダウンロードしたデータを Excel で加工して5分毎の発電量をグラフ化して、目視で(?)日中でも発電量のカットがされていないことを確認しました。

 そもそも弊社の「ねぎソーラー」は「パネル12.4kW + パワコン9.9kW」で、いわゆる「過積載率」は1.25倍程度なので、カットはほとんど起こりません。(12.4kWのパネルが、太陽電池セル温度25度の条件下であったとしても、実際の設置環境下で12.4kW発電することはそもそも多くないわけですが、実際の設置環境下では4月の昼間の晴天時にはセル温度が40度ないし50度くらいになっているでしょうから、この時点でパネルの発電量は12.4kWから1割引です。さらにパワコンまでのケーブルでの損失や、パワコンでの損失を引かねばなりませんから、そうすると、「過積載率」1.25倍程度では、ほとんどカットが起こらないということになります。)

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【つぎ】

 次に、各パネルの発電出力の合計値の、1日の中での最大値をみてみました。この日は 32.02 kW でした。弊社の「ねぎソーラー」では、だいたい、この値の9割くらいが実際のパワコンからの出力になっている傾向があるのですが(これは毎月の発電量の傾向でも同じで、TIGOのデータの発電量の9割くらいが実際の売電量になっています)、TIGO Energy での発電電力の最大値が 33 kW (29.7÷90%) ならパワコンがフル出力(29.7 kW)ということになるのかなということで、パネルをあと3%(33÷32.02=103%)積み増しても、カットが起こらないということにしましょう。と、いうことで、ここでは、過積載率1.29倍 (37.2×103%÷29.7=1.29) までならカットは起こらないします。

・・・上にも書きましたが、設置環境が「ねぎソーラー」よりもよい発電設備ではこの過積載率の「1.29倍」はより小さな数字になると考えられます。

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【そしていよいよ】

 パネルをパワコン容量に対して、上記の「1.29倍」に替えて1.4倍」とした場合には、当然、それに(ほぼ)比例してパネルでの発電電力は(パワコンが何も制御をしなければ)増えるはずです。上記の「33 kW」を超える部分は「捨てられる」(正確にはちがう部分もありますが少なくともその時間帯においては能力が無駄になった)と言えます。ここでは、5分毎に、「(パワコンの制御がない場合の)発電量」「(パワコンの制御の結果)カットされた電力量」「(その結果実際の)発電量」を計算してみました。

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【で、計算の結果は】

 結果はこうなりました。

過積載率 - カットされる割合(春の晴天時の1日のパネル容量から計算される理論上の総発電量に対して)
1.4倍 - 1.54%
1.5倍 - 4.04%
1.6倍 - 7.00%
1.7倍 - 10.11%
1.8倍 - 13.27%
1.9倍 - 16.35%
2.0倍 - 19.29%
2.5倍 - 31.69%
3.0倍 - 40.97%

過積載率 - 売電収入(1.0倍のときと比較して)
1.4倍 - 138%
1.5倍 - 144%
1.6倍 - 149%
1.7倍 - 153%
1.8倍 - 156%
1.9倍 - 159%
2.0倍 - 161%
2.5倍 - 171%
3.0倍 - 177%

 パネルを1割積増しても、コスト1割上がるわけではありませんので、その点から考えると、過積載率0.1倍アップに対して、売電収入が5〜7%ほどアップすれば「過積載」的な採算ラインと言えるかと思います。と、考えると、「春の晴天時」だけを想定した場合の「現実的な過積載ライン」は1.5倍でしょうか。年間の総発電量の最大化のためには「春の晴天時」以外の時期も想定しなければなりませんからこの「現実的な過積載ライン」はもう少し上になりますね。ただ、パネルの仕様や、パワコンの仕様、保証の関係もありますから、自ずと落とし所が見えてくるのではと思います。(と、他人任せ)

 ただし、これは弊社の「ねぎソーラー」でのデータをもとにした計算上の値です。もっと環境のいいところだと、当然この「カットする割合」が大きくなりますから、「現実的な過積載ライン」は下がります。

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【まとめ】

●1.2倍や1.3倍くらいまでなら万人におすすめと言えるのではと思います。

●土地に余裕があれば「スーパー過積載」1.4倍や「エクストリーム過積載」1.6倍くらいなら十分検討の価値ありでしょう。
(ただし、「エクストリーム過積載」級になると利回りは低下する可能性があります。)

●それを超える過積載はご自身でよーく考えて慎重にお願いします。
(保証の関係や、設置環境がよい場合・初期費用を抑えたい方・利回り重視の方)

●「過積載日本一への挑戦」は、挑戦だけなら止めません。しかし、どこの世界でも一番になるのは難しいものです

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 それではみなさま、これからも素敵な過積載ライフを。

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■■【重要】お知らせ (1)
「どこの分譲屋さんが信用できるか」というお問い合わせをいただくことが多々ありますが、そのようなお問い合わせには回答を差し控えさせていただきます(返信も差し控えさせていただきます)ことをご了承ください。「事業」ですので、みなさまご自身の責任で「取引先」「投資先」をご検討・ご選定ください。
●【土地(名義の確認)】【設備認定(いつ取っているか)】【電力会社への申し込み=電力受給契約(いつ申込・契約されているか】【連系費用は出ているか・いくらなのか】などを、それぞれの発行元からの ★公式な書類等確実な方法で★ ご確認されることをおすすめします。また、【据付工事完工予定はいつなのか】【連系予定はいつなのか】【引渡しは完工後連系前か連系後か】【支払い条件や予定通りに進まない場合の解約・返金条件】も ★口約束ではない形で★ ご確認されることをおすすめします。
●図面を取り寄せて技術的に(電気的に)適切な設計がされているかの検討もおすすめします。また、架台・基礎の丈夫さ(風速何メートルまで耐えられるか)、造成・整地の内容、雨水等の排水計画が適切になされるかの確認もおすすめいたします。
★「買わない」というのも選択肢★ です。特に、スケジュールと解約・返金条件はよくご確認をされることを ★強く強く★ おすすめします。(予定通りに行かないことは多々あります。)
●特定の業者さんを危ない・よくないといえば業務妨害になりかねませんし、逆に実は危なくなかったりするとお問い合わせをいだいた方に機会損失を生じさせたことにもなりかねませんのでこれ以上はご容赦ください。
●お値段の比較検討の際には、【土地は購入か賃借か】【購入価格その他コストや売電収入は税抜きか税込みか】をよくご確認の上、【フェンス】【防草対策】【発電量の遠隔監視システム】などが含まれているか否か、また【管理費が管理内容と比較して不当に高くないか】などもよくご注意ください。
●くれぐれも見た目の利回りだけで評価をされないようご注意ください。土地代を利回り計算に入れている(最後はタダという扱い)だったり、土地代は利回り計算に入れない(土地の価値は変わらないというちょっとチャレンジャーかもしれない前提)だったりと、統一された基準は全くありません。
● ★ご自身なりに基準を明確にした上で★ それに基いてあらゆるコスト・リスクをご検討の上、収益をご算出されることをおすすめいたします。

■■お知らせ (2)
当ブログ主は税理士ではありませんので、税務相談は承れません(税理士法に規定されています)。特に、個々の個別・具体的なお話はご質問をいただきましても一切お答えできませんことを予めご了承ください。複雑なのは税理士さんの仕事(税務署員の老後のお仕事)を守るためですから(笑)、「楽に」「タダで」などという虫のよい話はありません。「タダで」するなら自分で勉強を、「楽に」なら素直に税理士さんにお願いしてください。
なお、当ブログ主はファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務・生保顧客資産相談業務)なので、お金の計画の相談は範疇ですがあくまでも計画だけです。税金の込み入った話は税理士さんに、お金そのものの相談は金融機関さんにお願いいたします。えっ、証券外務員(二種外務員)? 合格しただけでは使える資格ではないのです。

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■■お知らせ (4)
弊社のロクテックあびこ発電所(通称「ねぎソーラー」)(パネル 37.2kW・パワコン 29.7 kW)の発電量(TIGO EnergyによるDC側発電量(パネル発電量合計値))は、7/8 79 kWh、7/9 41 kWh、7/10 163 kWh、7/11 210 kWh でした。

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posted by fppv (りょん)@rokutech at 01:00| Comment(0) | 50kW未満太陽光発電所計画
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