2014年10月28日

民間のようなものによる試算ですよー

どの発電方法が一番安い?民間試算で最安は…
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141025-OYT1T50135.html

「旧通産省所管だった公益財団法人」の試算が「民間」試算というのかどうかはよくわかりませんが、まあ、役所本体でなければ「官」ではなく「民」だという言い分もあるのかもしれません。ソースは読売新聞ということはやはりアレなわけで、もう、流れとしては予想通りなわけです。

【エネルギー問題を研究する民間研究機関「地球環境産業技術研究機構」(理事長=茅陽一・東大名誉教授)は原子力発電や再生可能エネルギーなどについて、それぞれどれくらいの発電コストがかかるかの試算をまとめた。】

 → いかにもにも第三者的といいますか、中立的な雰囲気がする試算ができましたよーという感じのする記事であります。世の中に「中立的」なんてものはなかなかないようにも思いますが、やはりここは「旧通産省(現:経産省)所管だった公益財団法人で、電力会社の役員サマも評議員をしている一般財団法人(官かと言われると民だよ)による試算」くらいの清々しさがほしかったです。

【原発は、事故が起きた場合の賠償などにかかる費用を上乗せしても8・4円にとどまった。】

 → それ、賠償費用はどのような計算なのかも気にはなりますが、放射性物質のウン万年分の保管費用はどう計算をされているのかが気になります。

【一方、再生可能エネルギーは、メガソーラー(大規模太陽光発電所)が30・6円、風力が21・2円と割高だった。】

 → 実勢価格で計算するともう少し安い気もいたします。また、燃料を掘り返して消費する火力や原子力と、そこらへんに有り余っている(?)太陽光や風力とを、金額だけで比較してしまうというのは、いささか残念な気がいたします。じゃあ、どう比較すればいいのかと言われるとそれもまた困るわけですが。

【メガソーラーは、2013年度は36円(税抜き)で買い取られており、このうち、業者が受け取る利益は約6円となる計算だ。機構は「一部の再生可能エネルギー業者に過大な利潤がもたらされ、利用者が負担を負う形になっている」と指摘している。】

 → 利益は6円ですが(実際にはもう少し大きいと思いますが)、儲けの半分は税金としてアレなわけですから、あまりいじめないでほしいなあという気がいたします。ただ、「過大な利潤でウマウマ」なのはいろいろな意味でやはりよろしくないわけで、「適正な利潤」になるようにお願いしたいものです。


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posted by fppv (りょん)@rokutech at 23:20| Comment(0) | ニュース・情報源
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