2014年10月18日

確かに素人といえば素人なのでありますが

結構スパイシーなタイトルなこの記事であります。

“金になる太陽光に群がった素人事業者”…海外誌批判 再エネ買い取り拒否問題
http://newsphere.jp/politics/20141016-5/

 【2012年に、再生可能エネルギーで作られた電力を、一定の価格で買い取ることを電力会社に義務付けた固定価格買い取り制度(FIT)が始まった。しかし、一部の電力会社が、太陽光発電事業者からの新規の送電網接続を拒否すると発表。制度の問題点が浮き彫りとなった。

◆急速な拡大
 FITは、太陽光とその他の再エネを奨励するため、ドイツの政策を模して導入された。太陽光に関しては、買取価格が世界で最も高い水準に設定されたため、約2年間の間に、日本は世界2位の太陽光市場となった。昨年日本国内で設置された太陽光の発電規模は、ほぼ7.1ギガワット(1ギガワットは原子炉1機分に相当)で、スペインにある既存の太陽光発電の規模を上回るほどだった(ブルームバーグ)。
 ところが、10月初めに、九州、沖縄、四国、東北、北海道電力が、大規模太陽光電力事業者からの新規の送電網接続の申請を保留すると発表。天気の良い日には大量に発電し、暗くなると突然ゼロになるという太陽光施設の不安定さを理由に、送電網がリスクにさらされるのを防ぐためと述べた(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)
 小渕経産相は、解決策を探るため、審議会を招集すると発表。政府は2030年までに再エネからの電力を全体の20%に、という目標を今でも掲げていると付け加えた。(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)。】

 → 「政府は2030年までに再エネからの電力を全体の20%に、という目標を今でも掲げていると付け加えた。」が邪心のないものなのか、それともいちおう付け加えただけなのか、目標はただの目標であって言うだけはタダと思っているのか、そこらへんはよくわかりませんが。

【◆再エネ普及への障害
 再エネに関する月刊誌の「Recharge」によれば、ソフトバンクの孫正義氏によって創設された自然エネルギー財団(JREF)は、再エネ推進の最大の障害は、電力会社の送電網接続の拒否だと指摘している。】

 → 「拒否」は正しくないのではと思います。今般の「回答保留」であったり、「とんでもない金額と事業者が思う負担金」とか、「なんでこんなにかかるのと事業者が言いたくなるような待ち期間」です。どうしても「拒否」という単語を使うのであれば、「拒否のようなもの」「実質的な拒否」「事実上の拒否」というべきでしょう。自然エネルギー財団さんは正しい日本語を使わなければなりません。

 【九州電力は、7月の終わりには、送電網接続への申請は、12.6ギガワットに達し、その日中における最小需要8ギガワットを上回ったとして、接続の停止を正当化した。しかしJREFは、「実際に接続されているのは3ギガワットそこそこ」であり、そのような状況で突然申請受理を保留するのは、「普通のビジネス感覚では不当であり、再エネビジネスに大きな混乱を招く」と批判している(Recharge)。】

 → これまでの電力会社によるあんなこととかこんなことがあった上で、さらに「突然」ですから、「普通のビジネス感覚では不当」といいたくなる気持ちはわかります。しかし、そもそもやわらか銀行のソンさんの一味に「普通のビジネス間隔」と言われるとなんとなく微妙な味わいを感じざるを得ません。また、「すでに3GW動いている」「申請は12.6GW」「最小需要が8GW」なら、電力会社が「いや、ちょっと待って下さいよ」というのが「普通のビジネス感覚」ではないかと思います。回答保留せずに申請にすべて回答をしまい、12.6GWが動いてから「やっぱりダメです。買えません。」と言うような事象を生じないようにすることが「普通のビジネス感覚」ではと思うわけです。「やっぱりダメです。買えません。」と電力会社が言ったら、特に、イケイケな方々や、やんちゃな方々や、必死な方々は、怒号どころではないレベルの行動に出られてしまうのではと危惧をいたします。

【◆事業者にも問題
 ブルームバーグによれば、イギリスでは1キロワットあたり約18円ほどの太陽光の買取価格は、日本では消費税抜きで現在32円。日本の太陽光への投資は、2013年は296億ドルで、2010年の3倍以上であるという。
 FITの高い買取価格が魅力で、多くの事業者が参入したことが、問題の一因になっていると指摘する専門家は多い。FITの認可を受けても、プロジェクトを進めない事業者も多く、経産省は4月から認可取得後6か月までに、土地と設備の確保を行うように義務付けたとブルームバーグは報じている。
 「Recharge」は、金になる太陽光に、実行可能なプロジェクトを行う知識や資本を持たないにもかかわらず、幅広い分野から事業者が参入したと指摘。ある匿名の業界ウォッチャーのコメントとして、このような無責任な事業者を排除するため、電力会社は今回の接続拒否という措置に出たのでは、という説も紹介している。】

 → 「再エネ評論家」とか「再エネアナリスト」とかではなく、「業界ウォッチャー」という表現と、「という説も」との微妙な味わいのハーモニーを感じざるを得ません。宿題が追いつかなくなった小学生がちゃぶ台をひっくり返しているという話は多分ないとは思うのですが、「このような無責任な事業者」の排除は、お上にとっても「あちら側」にとっても「こちら側」の他の事業者にとっても必要なわけで、何かしらの措置は期待したいものです。ところで、「金になる太陽光に、実行可能なプロジェクトを行う知識や資本を持たないにもかかわらず、」とありますが、弊社はぎりぎりセーフでしょうか、ドキドキ。

 「あちら側」の意向を水面下でよく聞きつつ「お上」が今後どうするかを検討をしているようです。「あちら側」と「お上」が各電源の有形無形のコストを、透明性のある形で公平に評価した上でというのであればよいのですが、パンピー事業者にはできることはあまり期待はせず、生暖かく推移を見守るしかなさそうです。やわらか銀行さんとか、政商さんとか、一部の政治家のお財布になっているようなところとか、そういう筋の方々のロビー活動のようなものも多少は世の中がいい方向に向かうように作用してくれるといいなあと祈念する今日このごろです。


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posted by fppv (りょん)@rokutech at 14:00| Comment(0) | 50kW未満太陽光発電所計画