2014年10月15日

九州電力様とかの例の件について (5)

こちら側では重々しい空気と、あちら側では大人の事情がミエミエの今日このごろです。引き続き例の件ですが、新聞報道とか、一部のインターネッツの掲示板のようなものを見ていると、相当に無茶(いろんな意味で)をされていた方がいるようです。個別の「無茶」についてはあえて当ブログでは触れませんが、イケイケすぎた方や、やんちゃな方の、ちょっとこればっかりはどうなのでしょうかという気もするような事例もあったようです。

一部では「接続拒否」か、ともいわれていますが、今般の事象(便利な言葉ですね)は、あくまでも「回答保留」であって、「接続拒否」をしたわけではありません。回答まで何ヶ月待たされるか、どれだけ負担金の負担を要求されるかはよくわかりませんが、さんざん待たされても、とんでもない負担金を要求されてもそれは日本語の上では「接続拒否」でありません。「接続拒否」などとは滅多なことで言ってはいけません。実際にそうかもしれませんが、ダメ、ゼッタイです。

もっとも、みなさまご存知のとおり、電力会社には「接続拒否」する権利が法律では認められています。「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(平成二十三年八月三十日法律第百八号)」の第五条を貼っておきます。

【(接続の請求に応ずる義務)
第五条  電気事業者(特定規模電気事業者を除く。以下この条において同じ。)は、前条第一項の規定により特定契約の申込みをしようとする特定供給者から、当該特定供給者が用いる認定発電設備と当該電気事業者がその事業の用に供する変電用、送電用又は配電用の電気工作物(電気事業法第二条第一項第十六号 に規定する電気工作物をいう。第三十九条第二項において同じ。)とを電気的に接続することを求められたときは、次に掲げる場合を除き、当該接続を拒んではならない。
一  当該特定供給者が当該接続に必要な費用であって経済産業省令で定めるものを負担しないとき。
二  当該電気事業者による電気の円滑な供給の確保に支障が生ずるおそれがあるとき。
三  前二号に掲げる場合のほか、経済産業省令で定める正当な理由があるとき。
2  経済産業大臣は、電気事業者に対し、前項に規定する接続が円滑に行われるため必要があると認めるときは、当該接続に関し必要な指導及び助言をすることができる。
3  経済産業大臣は、正当な理由がなくて第一項に規定する接続を行わない電気事業者があるときは、当該電気事業者に対し、当該接続を行うべき旨の勧告をすることができる。
4  経済産業大臣は、前項に規定する勧告を受けた電気事業者が、正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかったときは、当該電気事業者に対し、その勧告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。】

電力会社の「電気工作物」に「電気的に接続することを求められたとき」で、電力会社が「電気の円滑な供給の確保に支障が生ずるおそれがある」と思えば、接続を拒んでよい、ということが書いてあります。あちら側にとっては使う気になればいつでも使えそうな条項です。低圧ではこの「接続拒否」が使われたという話は聞かないのですが、使ったことのない法律の条項を行使するというのはなかなかやりたくないものだとは思います。青信号でも、なぜかみんなが止まっているときには渡りたくないものであります。しかし、青だからみんなで渡ってよし、とお上が言えばどうなるか、そこは想像しておく必要はあります。(とくに全力の「事業者」あるいは「投資家」の方はご注意ください。)

「どこでもいいからとにかくつながるところで」と、わざわざかなり遠くで土地を買ってまで太陽光発電による売電事業というのは、維持管理の費用やいろいろなリスクを考えると、私はおすすめしないのですが、それでも、どの電力会社が「回答保留」してたんだっけ?、どこの土地を買えば今からイけるんだっけという方にはこの記事がおすすめです。

太陽光バブル崩壊か? どうなる太陽光発電投資!? これからの主要電力会社10社の動向を徹底取材!!
http://www.rakumachi.jp/news/archives/67657

【当然、その影響は投資家にも及ぶ。例えば、新たに太陽光発電のための土地を購入している場合は、その地域で買い取りが中断されてしまうことで大きな損害を被ることになる。
中には、太陽光発電投資に参入するため、地方の土地を大量に購入している投資家もいるようだ。
低単価の土地を買い、そこに太陽光パネルを設置するという戦略だが、賃貸需要などが見込めず、利用価値が低い故に低単価の土地であるため、太陽光発電投資で回収が望めない場合、その土地はどうなってしまうのだろうか……。】

→ 「だろうか・・・」とありますが、まあお察しください、ということですね。

各電力会社の現在の対応について、記事によると、
【10月3日現在すでに北海道・東北・四国・九州・沖縄の5社が新規の受付を中断している。】
【東京電力と関西電力では「一部地域のみ制限を行っている」とのこと。】
【東京と関西でも、全ての地域に対して制限がなされる可能性もゼロではないということだ。】
【中部電力・北陸電力・中国電力は3社は太陽光発電の買い取りを今までどおり行っている。ただ、各社とも「現時点では」と前置きがあった上の話だ。】

とあります。「受付の中断」ではなく「回答の保留」が正しいのですが、そんなことよりも大事なのはお約束の「現時点では」という文言です。明日になったら、いや、もしかしたらMAJIでアレする5秒前かもしれません、という意味ですから、この言葉は重く捉えておく必要があるかと思います。まだ「回答保留」をしていないところも、いつ回答を保留すると言うかはわかりませんし、えーい、もう(以下略)と、「接続拒否」をぶん回す可能性だってないとは言えません。「速やかにホームページ等でお知らせします」と言われても、お知らせされた時点では後の祭りであります。

えっ、申し込みはしてから何ヶ月も立つからいまさら拒否なんてことはないでしょねって? 「じっくりまったりたっぷり検討した結果、電気の円滑な供給の確保に支障が生ずるおそれがあるからお断りします」と言われるかもしれません。

「事業所得の「事業」とは、自己の計算と危険において独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ、反復継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務をいうものと解されている。(昭和56年最高裁判決)」です。太陽光発電事業にあたっては「自己の計算と危険において独立して」リスクも計算して、自己責任でお願いいたします。

■■お知らせ (1)
次回の「情報交換会」は11月中旬以降を予定していますが、弊社の「ロクテックあびこ発電所」(弊社内通称「ねぎソーラー」)のTIGO Energyの据付日ではなく、別の日に例の場所で行うことを検討中です。

■■お知らせ (2)
一部の記事については、大人の事情により、独自ドメインのブログ ( http://blog.rokutech.jp/ )でのみ公開し、アメブロ (http://ameblo.jp/fppv/ ) では公開しておりません。独自ドメインのブログはURLにリンクも設定されているので便利です。ぜひ独自ドメインのブログ ( http://blog.rokutech.jp/ )をご覧ください。
posted by fppv (りょん)@rokutech at 00:20| Comment(0) | 50kW未満太陽光発電所計画